大阪出身で、最初の配属は関西支店の設備工事課でした。2018年から中部支店へ異動になり、こちらに住んでいます。
出身地は離れましたが、そんなに不安はなかったですかね。スノーボードが趣味なので、中部支店からは山が近くていいです。
はい、改めまして。電気計装課の齊藤と言います。
最初に自分の話ばかりしてしまいましたが、今日は中部支店における電気計装課についてご紹介します。一緒に見ていきましょう。
中部支店では、自動車関係のお客様が多いです。
自動車や自動車部品の工場に、ガス設備をつくるイメージですね。
流石だなと思うのは、お客様独自の安全基準が国の定める基準よりもずっと厳しいこと。求められるレベルが高いので、こちらも気合いを入れて臨まなければなりません。
ガス設備全体の中で、電気周りの設備を担うのが中部支店の電気計装課です。
電気周りってどこ?というと、たとえば制御装置や自動化装置などが私たちの担当範囲。
もっとわかりやすくいうと、設備の中で、操作パネルがあるようなところです。
設備制御が自動でできるようにしたり、ボタンひとつで様々な操作を可能にしたりします。
ガスを送る配管やバルブのことは設備工事課。
プログラムで制御・管理する装置のことは電気計装課が担当していると思っていただけたらいいと思います。
制御装置や自動化装置に関わることは一通りやるので、新規の工事や改修工事、点検、トラブル時の対応など様々に学ぶことができます。
設備の色を
決めるための色見本。
色を目印に
しているところも多いです。
お客様から依頼があったら、まずは打ち合わせ。どんな設備をつくるか、設計します。
大まかな設計がわかると、見積もりが出せますからね。
概算にて設計及び見積を提出し了承を貰い発注を頂き次第、詳細設計を詰めていき、部品の手配や工事する人の依頼を行い、工事に取り掛かる。
大枠を決め、そこからお客様の要望を目指してポイントを絞っていく、そんな流れでしょうか。
個人的には、設計の工程がいちばん好きです。
責任重大なんですよ、設計って。
設計が間違っていれば、間違った見積もりになり、間違った工事になります。
工事の根本を決めるのが設計です。
ライト。
自立するし、
磁石でくっつくので
作業中にとっても便利!
設計がいかに大事か。わかりやすい例で話してみましょうか。
最近私が実際に携わったものですが、とあるお客様で、医療目的の放射線を扱う施設を担当したことがありました。
安全性に鑑み、その施設の壁は、なんとコンクリート4mの厚さ。
なので、壁をつくるのとガス供給設備は同時に行うわけですね。
コンクリートの壁をちょっとつくっては、設備の配管などを通して、また壁を埋めて、今度は違うところの設備をつくって……。
こんなところで設計図が間違っていたら、やり直しが絶対にききません。
4mの出来上がった壁に、ちょっとやそっとじゃ穴なんてあけられませんからね。
現場で失敗に気づくことがないよう、最初から緻密な設計がいるんです。
ただ、現場は失敗から学ぶことも多いですし、失敗から覚えることの方が早いってのが、私の持論なので、難しいところではあるんですが。
カラフルなので
現場で落としたり
なくしたりを防いでくれる
六角レンチ。
持っているだけで
気分も上がります。
失敗から学ぼう、なぁんて話をしましたが、大陽日酸エンジニアリングはそこまで若いうちからひとりでアレコレ丸投げする会社ではないので、安心してくだいね。
だいたい1年目は先輩と一緒に現場へ行って見て覚えたり、勉強会に参加したり、とにかく知識を得る期間です。
2年目からは、1年目で見るだけだったことを自分でやってみる期間。もちろん先輩がサポートします。
で、3年目からは応用をきかせつつ独り立ちってところでしょうか。
これくらいの時期から仕事にも慣れてくるのですが、その分忙しくもなるので踏ん張りどころかもしれません。
やっていくと知識や経験が自分に蓄積されて、いろんなことがわかってきます。
そうすると自信がついて、より仕事が楽しくなる。
もっと極めたくなって、資格取得なんかにも意欲的になる。
いい循環が生まれますね。私も、今後電気主任技術者という資格を取ろうとしているところなんですよ。
複数人で
設備に鍵をかけるための道具。
稼働する装置などの
工事には欠かせません。
う〜ん。私はやっぱり設計が好きなので、最後にもう少しだけ。設計の面白さについて語ってもいいですか。
さっきもお伝えした通り、設計は、いちばん大事で、いちばん責任のあるところ。
だからこそ設備が納入されたとき、誰よりも満足感と達成感を味わうことができる気がするんですよね。
私がこの設備をつくったんだぞ!って、思えちゃうんですよ。
日常の景色もちょっと変わります。
街なかで様々な設備が気になるので、ずっと見てしまいます。
自分だったらこうするなぁ〜なんて、知らない誰かがつくった設備と張り合いながらね(笑)。
日常生活でもついつい考えちゃうくらい面白い仕事って、よくないですか?
自分もそんな仕事ならやってみたい!って、元気のある人。お待ちしています。
キャリブレーター。
模擬的な信号の
出力を行って、
装置の検査などに使います。